その頃、仕事をこなすのに時間が掛かるようになり、仕事を頼まれても何かと理由をつけて先延ばしにする事が多くなってました。
たぶん周りからみたら、「何仕事サボってんねん」って感じだったと思います。
でも、スイッチが入らないような感じで体が動きませんでした。
うつ病を認めたくない
イライラする気持ちもまだ残っていて、投げやりな対応もしばしば見られました。
当時のおもな自覚症状は、疲れやすい・元気が出ない・攻撃的な言動・食欲低下・体重低下・思考能力低下・眠れないなどがありました。
日々「もしかしてうつ病かも知れない」と漠然とした不安は消えずに、徐々に大きくなっていきました。
病院へ行くのは「うつ病だと認める事になる」という思いと、「そんなはずない」という認めたくない思いから葛藤が続き、なかなか決断できずにいました。
お医者さんで診てもらう事を決意
キッカケは仲間の一言だったと思います。
「一度お医者さんで聞いてみた方がいい、違うかも知れんし」という助言をもらったのです。
確かにそうなんです。
病気だからお医者さんへ行くと思っていましたが、「お医者さん行く=うつ病」ではなかったんです。
そうして、今の状況から抜け出すには受診するしかないと診てもらうことを決意しました。
お医者さん探し
日に日に体の調子が悪くなってきた私は、とにかく早く診てもらいたかったのを覚えています。
最初は、しっかりと今の状況を話して聞いてくれる、カウンセリング中心のお医者さんを探しました。
何件かあたりをつけて電話してみたのですが、どのお医者さんも予約制になっていて、「診察は数ヶ月先になります」と言われました。
さすがに、そんなには待てないと思い、今度はカウンセリングを前面に出していないお医者さんを探し始めました。
ほどなくして、予約なしでも診てもらえるお医者さんを見つけました。
初めての受診
そのお医者さんはとある繁華街に近い立地にありました。
あまり人に会いたくないのと、初めての受診で時間がかかるかもしれないと思い、平日に時間を取ってクリニックへ受診しに行きました。
クリニックに到着して受付をすませてたのち、どんな人がいるのか待合室の中を見回したら、女性が多かった記憶があります。
そうしているうちに順番が回ってきました。
20分位は話したでしょうか、「それでは、薬を処方しておきますので、様子を見て下さい。」そんな感じで診察を終えました。
結局うつ病なのかどうかは、怖くて聞けませんでした。
また、お医者さんもそういう気持ちを察しているのか、その点には触れなかったと思います。
こうして、闘病生活がスタートしたのです。